福島地方水道用水供給事業の概要

摺上川ダムの写真 福島県の県北地域は、東北地方有数の河川、阿武隈川(長さ239キロメートル、流域面積5400平方キロメートル)が流れているにもかかわらず、本県の中心部を流れる都市河川のため水質悪化と渇水に悩まされてきました。また、地下水は都市化の進展により雨水の浸透率が減少し枯渇傾向にあります。そのため、水源確保は極めて難しい状況となっていました。

 そこで、抜本的な水源対策として、国が福島市飯坂町茂庭地区に建設する摺上川ダムに共同で参加し、摺上川ダムの貯留水を水源とする水道用水供給事業が計画されました。

 福島地方水道用水供給企業団は、県北地方1市11町(現在3市3町)へ、計画で1日最大149,920立方メートル(最終計画231,570立方メートル)を供給する事業で、水の効率的な利用及び施設の合理的建設と管理運営を図るため、昭和60年10月に設立されました。昭和61年6月に水道用水供給事業の経営認可を得て、浄水場建設をはじめ導水トンネル、送水管などの施設の建設を行ってきました。

 平成14年10月から暫定的に取水を開始し、浄水場及び送水施設の総合試運転を経て、平成15年4月には、水道用水の一部供給を開始しました。
 平成17年度にはダムの完成と時期を同じく企業団の創設事業も全て完了し、平成19年4月より本格供給を開始したものです。

浄水施設の写真中央監視室の写真

 

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